第1章

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「そゆこと。俺と優人、サッカー部もクラスも一緒ってのもあってつるんでるんだけど、 ここ、4組行くっつったら『俺も行く』とか言い出してさ」 普段来ないくせに、4組は絶対来るんだ、と付け加えて説明してくれた。 「へぇー、そうなんだ」 「麗菜、あんたさっきまで焦ってたのに案外普段だね?」 少し首を傾げ、真由に問う。 「え、何で?」 「だって『あの基山くん』だよ?目の前にいるんだよ?」 「『あの基山くん』って言われても、所詮は同じ人間じゃない」 「いや、確かにそうだけどね?かっこいいじゃん!?思わないのっ?」 「…何も思わないかな」 「真由。基山ってやっぱ…真由から見ても俺よりかっこいい?」 「まぁ、そうだね。見た目は」 「真由は拓人くん大好きだもんね。見た目はってことは中身は拓人くんのが好きってことでしょ?」 いきなりの話しの流れに驚きつつ、照れた顔で真由は答える。 「…うん。そう。中身…。中身好き…。うん…」 「真由…///」 真由と拓人のスーパーラブラブタイムが始まったので、取り残された麗菜と優人は会話を試みてみた。
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