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「そゆこと。俺と優人、サッカー部もクラスも一緒ってのもあってつるんでるんだけど、
ここ、4組行くっつったら『俺も行く』とか言い出してさ」
普段来ないくせに、4組は絶対来るんだ、と付け加えて説明してくれた。
「へぇー、そうなんだ」
「麗菜、あんたさっきまで焦ってたのに案外普段だね?」
少し首を傾げ、真由に問う。
「え、何で?」
「だって『あの基山くん』だよ?目の前にいるんだよ?」
「『あの基山くん』って言われても、所詮は同じ人間じゃない」
「いや、確かにそうだけどね?かっこいいじゃん!?思わないのっ?」
「…何も思わないかな」
「真由。基山ってやっぱ…真由から見ても俺よりかっこいい?」
「まぁ、そうだね。見た目は」
「真由は拓人くん大好きだもんね。見た目はってことは中身は拓人くんのが好きってことでしょ?」
いきなりの話しの流れに驚きつつ、照れた顔で真由は答える。
「…うん。そう。中身…。中身好き…。うん…」
「真由…///」
真由と拓人のスーパーラブラブタイムが始まったので、取り残された麗菜と優人は会話を試みてみた。
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