第1章

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「でさ、なんで9:00にメールが来るってわかったの?」 真由は頭の上にハテナを浮かべた。 確かに何も知らない真由なら不思議に思って普通だろう。 「だってさ、このメール来たの今日で8日連続なんだもん」 「…K、なにがしたいんだろうね」 「それあたしに聞かないでよ」 でも本当に、目的はなんなのだろうか。解せぬ。 こう気になり出したらとても会いたい、と思うようになった。 「ねぇ真由。このK、探してみない?あたし、会ってみたい」 「ほんとに?よくやるわ…」 はぁ、とため息をついて少し麗菜から視線を逸らしながら続けた。 「しょうがないから、探すの付き合ってあげる」 「ありがとう真由」 「今度なんか奢ってもらうから」 麗菜はとっさに財布の中身を確認して泣いた。 そこから2日後のメールは、文章が変わっていた。
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