いち

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○月×日 今日は眠たい目を擦りながら朝早く起きてしまった なぜなら、妙に外が騒がしかったからだ 私達、姉妹の家の裏は公園である だから、普段から笑い声や騒いだ声が聞こえるのは当たり前なのだが 今日はいつもとちがう 起き上がると異変に私より早く気付いたらしい妹が窓の近くに座り 眉間に皺を寄せている 「何か、あったん?」 「うん、たぶん… 何かあったんやろうなぁ」 「何を言うてんねん」 「なーほな、ちょっと外見たんやけどな。 それがちょっと…」 「何よ。はっきりしてや」 「見たらわかるから」 と言って窓を指す 私は窓の外を見る そこには沢山のおばちゃん達がいた ラジオ体操をしていた 健康に良さそうだ しかし、言い表せない違和感がある 「姉、おばちゃん達の踊りよく見てみ」 「は?踊り?ラジオ体操ちゃうんか?」 「違う。よー見てみ?」 「そんなん言われても、ラジオ体………ハッ!」 「わかった?あれは…」 「そっそんな、バカなことが…」 「ありえたんだよ。そんなことが! あれは、…」 「あれは…」 「「パラパラ。」」 健康にはあまり良くなさそうだ 「…寝よっか」 「うん!」 私達は二度寝することにした
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