橙赤

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「すばるくーん」 「…」 「すーばーるーくん」 「…」 「ばーぶくーん」 「…」 「…すばる?」 「!」 あっ、今ちょっと ビクってなった どうもー、丸ちゃんだよー 収録が終わって すばるくんと家に 帰ってきたんやけど さっきから黙り込んで ギターをいじっているばかり ギターじゃなくて 僕をいじって欲しいな←ぇ 構って欲しくて すばるくんのちょっと 小さな背中に抱きついた 「!!…放せや!」 むっちゃ抵抗されてるし 丸ちゃんショック! 「放しません!」 「お前は、俺やなくて亮やヤスがええんやろ!?」 思わぬ言葉に僕は少し驚いた 「…ふぇ?」 「なんやねん!さっさと、亮やヤスの所にでも行けばええやん。…うざいねん!」 そういうことか… 「…わかりました」 僕は、財布と携帯を取り 家を出ることにした 「行ってきまーす」 言ってみたものの 返事が返ってくる事はなかった …バタン
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