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「んふ、相変わらず2人とも仲良しやな」
僕と亮以外の声がして
声が聞こえてきた
教室の入り口の方をみると
そこには大倉がいた
「あぁ、大倉。終わったん?」
「もう終わったで」
「相変わらず長いわ」
「ごめんな。待たせて、泣いてもうて」
「きっぱり断って、置いて帰ったったらええねん」
「すぐに断ったんやけど、理由とか聞いてくんねんやもん」
「そんなん無視や、無視」
「んふふ、せやね。そういえば、2人は何の話してたん?」
ずっと亮と話していた大倉が
僕の方を向いて尋ねてきた
「あんな、なんで大倉…んぐぐ!」
「章ちゃん!それは言ったらアカン!」
亮に手で口を塞がれて
喋れへんけど
「なんで?」って思って
首を傾げたら
「何ででもや!ええな?」
亮が若干893りながら
聞いてきたんで
僕は必死に首を
縦に振ることしか出来なかった
「えぇ~、さっきヤス確実に『大倉』って言ってたやん。めっちゃ気になるんやけど」
「言ってへんし、気にせんでええねん!ボンクラ」
「相変わらず亮ちゃん、ひどいわ~」
「ほら、さっさと帰んで!」
「「はぁーい」」
その日は、もうその話題に
触れる事はなかった
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