2006年4月 歌舞伎町

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「うん。この前スカウトされて、これから面接」 大学生になってちょっと大人びた顔で、和也はさらっと言った。 アタシは一コ年下とゆうだけで、和也の大学も新しい友達も、和也の居る世界を見る事はできない。 『大学入ると色々忙しいから』って言い訳ばっかされてなかなか会ってくれなくて、今日は四月に入って初めてのデート。 「あの、てゆうか何でホスト…?」 「は?何でって別に意味とか無いけど・・・まぁ、ドラマとか見てて何となく?」 和也の答えはなぜか疑問形・・・。 ホストって、意味もなく何となく始められるものなの?? 「普通にバイトやるよりぜんぜん稼げるし、給料入ったら色々買ってやるよ。何か欲しい物ないの?」 「ぇ・・・・」 「服とか靴とか。何でもいいよ」 「ぅ・・・ぅん」 和也の手がアタシの肩に触る。
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