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そんな日々が暫く続き美和達は福原に帰る日が来た。
望美達は京より少し離れた所まで美和達を見送って行った。
『此処までで良いよ。』
飛「もう良いの??」
『うん。』
将「見送り、サンキュ。」
望「また会えるかな??」
将「また会えるさ、生きてさえいればな。」
飛「…」
『飛鳥、そんな顔しないの。大丈夫だよ、将臣の言うとおりまた会えるよ。
生きてさえいればね。』
飛「美和…」
『だから大丈夫、また会える日を楽しみにしてるよ。』
飛「…うん、私も楽しみにしてるね。」
『じゃあ、望美達も元気でね。』
望「うん、気をつけてね。」
将「そんじゃ行くか。」
『そうね。』
英「しゅっぱ~つ!!」
幸「じゃあ行こう。」
そう言って美和達は京を去り、福原に帰って行った。
京を去ってから数日が過ぎ、将臣と美和が宿を探している頃英二達はこんな事を話していた。
英「でもビックリしたにゃ~、あの九郎義経に会うだけじゃなく、飛鳥や不二も一緒に居たなんて。」
幸「それに頼朝の腹心梶原景時も居たから間違い無く竜胆さんや望美ちゃん達は源氏側だろうね。」
英「美和や将臣はどう思うかにゃ~。」
幸「少なくとも美和は気付いてるだろうね。」
英「じゃあ…」
幸「美和自身も思ってるさ。
せめて戦場にだけは現れないで欲しいって…」
英「そうだね、飛鳥達は敵である以前に大切な仲間だから…」
そう言って数日後美和達は福原に戻っていった。
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