第二章

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そんな生活が1ヶ月程続いたある日の事美和は夢の中で王龍に会っていた。 王「神子。」 『!?この声は…』 王「神子よ、目覚めるのだ。」 『王龍…』 王「神子、目覚めよ。そして茶吉尼天を封印し、そなたの愛する者達を守り通すのだ。」 『愛する者達…!?』 その時美和は京に飛ばされる前の出来事を思い出した。 そこで将臣と敦盛が白龍の神子の八葉であることを知った。 『王龍、教えて。茶吉尼天は何の神なの??』 王「茶吉尼天は魂を喰らう異国の神だ。生ける魂を自分の力にしている。そなたや白龍の神子の様に強い霊力の魂を食べるほど奴の力はます。 今は源氏の正室、北条政子に取り憑き、同化していると言って良い。」 『魂を喰らう異国の神。その神を封印するために王龍は私をこの京に召喚したという訳ね。』 王「いずれは誰かが封印せねばならぬ。 茶吉尼天を封印しない限りこの京に平穏は来ない。神子の慕う者達も只では済まない。」 『…そんな事、私がさせない。』 王「それでこそ、我の神子だ。」 すると王龍は美和の手元に大型の扇を出した。 『扇??』 王「その扇は孔雀阿修羅。そなたの霊力と五行の力によってあらゆる術が可能だ。」 『孔雀阿修羅…』 王「力をつけよ神子、茶吉尼天を封印出来るだけのの力を。 そして愛する者を守り通すのだ。」 『茶吉尼天を封印し、京を救う…それが私がこの世界ですべき事…』 王「しかし神子の出現によって運命は大きく変わっている。気をつけよ。」 『それは白龍の神子が今まで辿ってきた運命とは違うって事??』 王「それは時が経てば自ずと見えてくる。」 そう言うと王龍は光の玉に変わり、美和の体内に入って行った。 すると今まで眠っていた美和の神子の力が増し、美和はそのまま深い眠りに落ちた。
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