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次の日の朝、美和は目を覚ますと、側には孔雀阿修羅があった。
『夢じゃ…無かったんだ…』
すると美和は物凄い邪気を感じ取り、美和は邪気がする方へと行った。
暫くすると、平家の武士が怨霊と戦っている所を目撃した。
「くそ、しつこい奴だ!!」
『あれは…』
「!?美和様、お逃げください!!」
「此処は危険です!!」
「ギギギ、キシャ~!!!」
『……(何??この気持ち…)』
すると美和は耳を澄ませ、怨霊の気持ちを聞いていた。
『(苦しいのね…、死んでも尚、戦うことに…)』
美和は無意識に怨霊のそばに行った。
そこに将臣と重衡が別々の所でその光景を見ていた。
「美和様!!近寄ってはなりません!!」
「お戻り下さい!!」
将「あのバカ、何やってるんだ!!」
『…辛いんだね、死んでも尚、戦わなきゃならないんだから。』
「ギギギ…」
『大丈夫、今楽にするから…』
そして美和は五行の力を一気に集め、封印術を行った。
『巡れ、天の声。響け、地の声。彼の者を…封ぜよ!!』
すると封印の光が怨霊を覆い、怨霊は消えて無くなった。
「消えた…」
『……』
その時将臣が美和の所に来た。
将「すげ~よ、美和!!今の封印じゃないか??」
『封印??』
将「ああ、この前清盛が言ってたんだ。怨霊を封印出来るのはこの世で3人しか居ないってな。
お前ひょっとして神子なんじゃ無いのか??」
『神子…そうなのか…な…』
すると美和は自力で立ちきれなくなり、倒れて行った。
だが美和が倒れる前に将臣が美和を支えていた。
将「大丈夫か??」
『うん…ちょっと目眩がしただけ。』
将「あんまり無理するなよ??困った時は俺に言え。」
『…ありがとう。』
そして美和が気を失うと将臣は美和の部屋へと運んだ。
それを見ていた重衡は…
重「まさか、美和さんが伝説に出てくる王龍の神子だったとは…これは父上にご報告すべきですね…」
そう言って重衡は清盛の部屋へ向かった。
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