第二章

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次の日の朝、美和は目を覚ますと、側には孔雀阿修羅があった。 『夢じゃ…無かったんだ…』 すると美和は物凄い邪気を感じ取り、美和は邪気がする方へと行った。 暫くすると、平家の武士が怨霊と戦っている所を目撃した。 「くそ、しつこい奴だ!!」 『あれは…』 「!?美和様、お逃げください!!」 「此処は危険です!!」 「ギギギ、キシャ~!!!」 『……(何??この気持ち…)』 すると美和は耳を澄ませ、怨霊の気持ちを聞いていた。 『(苦しいのね…、死んでも尚、戦うことに…)』 美和は無意識に怨霊のそばに行った。 そこに将臣と重衡が別々の所でその光景を見ていた。 「美和様!!近寄ってはなりません!!」 「お戻り下さい!!」 将「あのバカ、何やってるんだ!!」 『…辛いんだね、死んでも尚、戦わなきゃならないんだから。』 「ギギギ…」 『大丈夫、今楽にするから…』 そして美和は五行の力を一気に集め、封印術を行った。 『巡れ、天の声。響け、地の声。彼の者を…封ぜよ!!』 すると封印の光が怨霊を覆い、怨霊は消えて無くなった。 「消えた…」 『……』 その時将臣が美和の所に来た。 将「すげ~よ、美和!!今の封印じゃないか??」 『封印??』 将「ああ、この前清盛が言ってたんだ。怨霊を封印出来るのはこの世で3人しか居ないってな。 お前ひょっとして神子なんじゃ無いのか??」 『神子…そうなのか…な…』 すると美和は自力で立ちきれなくなり、倒れて行った。 だが美和が倒れる前に将臣が美和を支えていた。 将「大丈夫か??」 『うん…ちょっと目眩がしただけ。』 将「あんまり無理するなよ??困った時は俺に言え。」 『…ありがとう。』 そして美和が気を失うと将臣は美和の部屋へと運んだ。 それを見ていた重衡は… 重「まさか、美和さんが伝説に出てくる王龍の神子だったとは…これは父上にご報告すべきですね…」 そう言って重衡は清盛の部屋へ向かった。
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