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清「戦場に行きたいと言うにはそれなりの理由があるのじゃな??」
『…この1ヶ月、身寄りのない私を家族のように接してくれました。
その恩に応えたいとずっと思ってました。』
将清「「…」」
『そして私が王龍の神子だと知り、封印の力が備わっているなら、その力を平家一門の為に使いたいと思っています。』
将「美和…お前そこまで…」
清「しかし、女人のそなたを戦場に出すのは…」
その時、ずっと立ち聞きをしていた知盛が部屋に入ってきた。
知「良いではありませんか。父上。」
将「知盛。」
知「戦場に行きたいと自ら言っているのです。
やらせてあげても宜しいのでは??」
『…』
知「なんなら、俺が稽古をつけてやっても良いぜ??」
『ホントに??』
知「ただし、女だからといって手加減するつもりは無いがな。」
『勿論。清盛様、お願いします。決して無茶はしないとお約束しますから。』
清「…良かろう、そこまで言うのであればやってみるが良い。
だがそなたを戦場に出陣させるのはお前の実力次第だ。良いな??」
『…はい!!』
そしてその日から美和の剣術の修行が始まった。
知盛は容赦なしに修行を進めたが美和の上達の速さに心底驚いていた。
そして何時しか美和の剣術は知盛と殆ど変わらない程に成長して行った。
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