第三章

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「いらっしゃいませ…あ、これは重衡様。 ご無沙汰しています。今日はどういった要件で??」 重「今日は私の武器では無く、可愛い姫神子の武器を買いに来たんです。 彼女にあった短剣はありませんか??」 「それでしたらこれなんかどうですか??」 すると店の店主はルビーの欠片が埋め込まれている翡翠色の柄に刃の部分が龍の鱗の模様が描かれている短剣を出した。 「この短剣の名は蒼氷と言います。」 『この柄の部分に埋め込まれている欠片って何ですか??』 「良いところに気付きましたね。これはなんと滅多に見ることがない紅玉石の欠片なんですよ!!」 『紅玉石って確か…』 将「ルビーかよ。そりゃ滅多に見れないな。」 重「美和殿、これにしますか??」 『はい。』 重「ではお願いします。」 「毎度どうも!!」 そして美和は短剣を勝って屋敷に戻ろうとしていると美和の目にスズランをモチーフにした髪飾りがあった。 暫く見ていると将臣が美和を呼びに来た。 将「美和、何してるんだ??」 『え??ううん、何でもない。』 将「もしかしてあの髪飾り欲しいのか??」 『もう良いの、今日は重衡さんに短剣買って貰ったし、これ以上何か欲しいって言ったら罰が当たっちゃうから。』 そう言って美和は強引に将臣を引っ張り屋敷に戻ろうとした。 しかし将臣は美和の表情が頭に離れないのか、美和と重衡を先に帰らせ、髪飾りを買いにいった。
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