桜木珈琲店

エスプレッソ

「いらっしゃいませ！」

午後４時３０分。

いつもどおりの時間。

爽やかな笑顔と一緒に、学生服達がやって来る。

「こんにちは！悠里さん！……いつもの奴……えーっと……」

「かしこまりました。エスプレッソね」

「そう！それ下さい！」

「少々お待ちください」

近くの高校の三年生らしい。

学生服の襟のところに「三」のバッジが付いている。

中でも一番可愛らしい笑顔の男の子はいつもエスプレッソを頼む。