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「違うし!χ=3だからさー…」
受験生らしく、頼んだ飲み物やら食べ物そっちのけで勉強に励んでいる。
店としては多少迷惑な行為だが、混んでくるとすぐにやめてくれるので有難い。
「ねー、悠里さん!」
いつのまにかエスプレッソの男の子がそばに来ていた。
「おい!ジュンキー!悠里さん困らせんなー」
「うるせー」
エスプレッソの男の子はジュンキくんというらしい。
「……悠里さんさ…ミナちゃんって知ってる?」
「……ミナちゃん?……どんな子かな…」
「んー。すっげぇ可愛い」
満面の笑みで言われてしまった。
「可愛い子ならいっぱいいるわよ」
ジュンキくんはえーっと口を尖らせた。
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