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先ほどより弱くはなっているが、まだ光を発している。
「なんや、あれみたいやなぁ…」
小さいころ、読んだお伽話。
「…"かぐや姫"。そう、かぐや姫みたいやな」
とりあえず男は少女を抱きかかえ、戻ることにした。
少女を放っておくわけにもいかないし、一派もどうやら大丈夫なようだ。
男は、月を見上げ、呟いた。
「お月さんからの贈り物ゆうところか?」
男、新撰組監察方、山崎丞は少女を抱きかかえ、闇の中へと消えていった。
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