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「明日さー課外授業で学園外に行くんだ」
夜。俺は翼にそう告げる。
翼はいつもの笑顔で、
「楽しそうだね。僕達天闘は戦闘以外には滅多に外には出られないから羨ましいや」
そう言って俺にお茶を差し出した。
うん、やっぱ美味い。
そういえばこの前遊びに行く時書類書かされてたな。
「何か良いものあったらお土産に持ってきてやるよ」
「森林街でしょ?毒キノコとかやめてね」
「んなの見つけねっつーの」
笑いながら冗談言い合う。
本当に翼は優しくて面白い。
「あのさ、翼」
「ん?どうしたの」
「いや、俺さ」
ビーー!!
ビーー!!
「あ……僕行かなきゃ、ごめんね」
天闘呼び出しの音がして翼は急いで着替えて行ってしまった。
俺、何言おうとしたんだろう。
翼に感謝?それとも最初の事を謝る??
不意に呟いていたから、俺はブザーに救われた。
さて、明日の準備をするか。
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