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僕は学生証をかざしてゲートの中へ入った。
ゲートの中は広い敷地に寮と校舎や研究所がある。
雛ノ森学園特務科。
それは天闘を閉じ込める檻。
また天闘の楽園とも言われる場所。
僕は死にたくなる程この場所が嫌いだ。
だって、自分が人間兵器だと自覚させられるから。
「つばちゃーん!おっはよー!!」
いきなり後ろから抱きつかれた。
僕をこう呼んで抱きつくのは一人しかいない。
「おはよう、心(こころ)」
橋町 心(はしまち こころ)。
僕とは違う生まれながらの天闘。
黒髪のボブヘアーに独特のヘアピンを付けてるのが特徴な女の子だ。
天闘とは天闘ウィルスを体内に取り込んでいる人間の兵器。
天闘には大まかに2パターンある。
一つは、受精卵の時期に天闘ウィルスを投入した【生まれながらの天闘】コード:Sキャリア。
そしてもう一つが人間として産まれた後に天闘ウイルスを投入される【量産型天闘】コード:Aキャリア。
心は研究所では、S-004と呼ばれている。つまり生まれながらの兵器。Aキャリアの僕とは違う本物だ。
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