28人が本棚に入れています
本棚に追加
「はい、どうぞ~」
「サンキュー」
俺は翼からお茶を受け取って、一口飲む。
やっぱり翼の入れるお茶は美味い。
「蒼はお人好しだから色んな事引き受けちゃうけど、少し加減したらどうかな?」
「んーまぁ、気をつける」
「あ、その言い方聞く耳を持たないでしょ」
「んな事ないってー」
そんなたわいも無い話をしていると、突然、ビーっと警告音が鳴り響いた。
その音に翼はビクっと体を震わせた。
この音は天闘を呼び出す為の音。
つまり、ミナヅチが現れたという合図だった。
翼はふぅと息をついて、テーブルにコップを置く。
「……行かなくちゃ」
「……あぁ」
しょうがないよね。
そんな顔をしながら翼は制服に着替え始める。
天闘が呼び出される時、翼は制服に着替え始める。
どうやら制服に着替えるのが決まりらしい。
特務科の制服のデザインは普通科と同じだけど色が違う。
普通科は黒。
特務科は白。
翼は白い制服に着替えて、
「じゃあ行ってくるね」
そう言って部屋を出て行った。
最初のコメントを投稿しよう!