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「おはようございます…」
柳葉 世羅(ヤナギバ セラ)は眠たそうに教室の戸を開けた。
「ねむ…」
だるそうに鞄を机に置き、教卓が目の前の席に着く。
「世羅くん、いつもギリギリ登校だね(笑)」
真後ろの席の眼鏡を掛けた色白の少年が明るい笑顔で話しかけた。
「……………」
しかし世羅からの反応はない。
「世羅くん?」
ぱしぱし肩を叩いてみる。
しかし世羅は反応せず。
「せらくぅん、無視とか止めろよぉ!」
「麓(ロク)、世羅は寝てんだよ」世羅の右隣のチャラそうな少年が振り返り、麓に呆れ顔で告げる。
「え!?……ホントだ…」
見ると世羅は机に座ったままヨダレを垂らして熟睡していた。
「おい、世羅!先生来るぞ!……起きてヨダレ拭けよ!!」
「世羅くん!!起きて!」
2人で肩を激しく揺すってみる。
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