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すると世羅はパチンと目を開け、ガタッと席を立ち、
「やべぇ、コロに餌やってねぇぇ!!」
※コロとは、世羅のペットの名前である
教室は静寂に包まれた。
4時間目の授業が終わり、麓と一緒に世羅は購買に向かっていた。
すると、1人の女子が世羅たちの所へ向かってきた。
「あの……世羅くん…」
その女子は恥ずかしそうに顔を赤らめていた。
(あ、なんか可愛い)
と、世羅は思った。
「今日の放課後、屋上に来てくれない…かな…」
麓までもが赤くなっている。
(世羅くん、ついに…!?)祝福したい気持ちやら寂しいような気持ちやらちょっと嫉妬してる気持ちやらが渦巻き、麓は動揺を隠せない。
しかし、当の世羅は
「うん。わかった」
と、顔色ひとつ変えずに頷き、
「あ、ありがとう…!!」
という女子の精一杯の気持ちを、
「じゃあ、後でね」
…と余裕な面持ちで受け止め、そのまま購買へ歩き出した。
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