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キーンコーンカーンコーン…… 「はい、じゃあ良い週末を!!皆さん、さよなライ●ン!!」 「「「さよなライ●ン!!」」」やはりこのクラス、異常にノリが(略) 「……世羅くん、頑張ってね!!僕、応援してるから!!先に帰るね!!」 麓は頬を赤らめながらそれだけ一気に言い切ると、逃げるように教室から出て行った。 「……。」 世羅は一瞬驚いた後、困ったような笑顔で麓の走り去る様子を見ていた。 麓。 ごめんな。 誤解ばっかさせて。 後ろから風が吹いて、世羅の漆黒のボサボサな髪を揺らした。
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