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『目的』
僕のこの旅のきっかけは
あの女性との別れと
“あの偉い男性”との出会い
ある街の大木の下で
僕と同じ境遇の少女に出会った
「何でアンタは
この組織に入ったんだ?」
「……僕の家族はもう誰もいないし
生きる為に働かないといけないって
そう思ったからだよ」
「アンタの家族も殺されたんだね」
「キミも?」
「あぁ」
僕の家族は村の派閥争いにより
キミの家族は勝ち目のない戦争の犠牲により
何故僕やキミの家族は
巻き込まれたのだろうか?
否
何故僕やキミは
巻き込まれなかったのだろうか?
僕もキミも一人になった
けれど
同じ境遇の仲間がいるから
何か理由がある訳じゃないけど
僕らは生きる
Though there is not reason,
we will have to live.
[理由はないけれども、私達は生きなければならない]
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