ひとり旅

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『弔い』 ある小さな村での出来事 「♪生まれ変わり 死に変わりの 輪廻を繰り返す 死を恐れるな 受け入れるんだ」 どうやら 村の人間の誰かが 亡くなったようだ 本当に小さな村だから 村の住人たちが総出で 死者を弔うのが慣わしなのだろう 先程彼らが歌っていた唄も 恐らくその一つだろう いつこの旅を終えるのか いつこの身が朽ちるのか 何もまだ見えないが 僕にこの類いの村は合わない 死を恐れない精神で 多くの命が尽きた戦を 数えきれぬ程見てきた 平和を願う理由としても 死ぬ事は悲しい事なのか? それとも 喜ばしい事なのか? 未だに僕はわからない Did they lament the death of the person in the village? [彼らは村の住人の死を悼んでいたのですか?]
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