空の人

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 皮膚は焼け爛れ、煙は尽きることがない。  しかし、彼の表情は穏やかで満ち足りたようなものであった。  青年は蒼天を仰いだ。 「これが、お前の言っていた空か」  青年は微笑みながら、ただ静かに目を閉じた。 fine.
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