再会

3/9
前へ
/9ページ
次へ
すると、次の瞬間。 神子の目の前に、少年が落ちてきた。 ドンッ! と明らかに、床に叩きつけられ、少年は唸る。 「いっつー……なんだってんだよ!?」 「君、大丈夫か? ……っ!?」 神子は心配して、彼に近づくと、少年の顔を覗き込み、はっとする。 第一印象は、似ているだった。 落ちてきた少年は、王冠をハデ目なオレンジの頭に被り、マントを羽織っていた。 王様スタイルなのだろう。 「君は、なにものだ?」 「あ? 俺を知らないのか!? 俺だよ、俺!」 「いや、そんな詐欺まがいなこと言われてもわからないんだが……」 瞳はサングラスで隠されているため、悪く見えないこともない。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加