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～少女料理中
「ふむ、意外にできるものだな。久しぶりに作っても」
「うおっ！？ なんだか質素な料理ばっかりだな？」
神子は、料理したものを一品一品、円卓に置いていく。
ご飯に汁物、サラダ、漬物、佃煮、揚げ物。
この世界からすれば、普通の食べ物ばかりだが、宝希から見れば、質素な物に見えるのだろう。
「嫌なら食べなくてもけっこうだぞ？」
意地悪な笑みを浮かべ、神子は箸を宝希の前に置く。
そう言われると、食べる他ない。
「わーったよ、食います、食えばいいんだろ？」
と言いつつも、腹の減りもあり、宝希は待ちきれない様子だ。
「ふふふ、冗談だよ。君のために作ったんだ。ちゃんと食べてくれると嬉しいな」
神子はほんのり頬を染めはにかむ。
「……ふんっ。いただきます！」
茶碗と箸を持つと、宝希は飯をガツガツと口に放り込んでいく。
――……そんな健気なとこ見せられると、食べるしかねぇだろ……、っても、この料理、どれも美味いな……
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