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視点はイチャイチャ野郎の晶君へ
「それで、千寛は何かあったの?」
ここまで嫌そうな顔した千寛久しぶりに見たなぁ
「どうしたも何も、お前等は気付かないのかよ!」
一体何に気付けばいいか検討もつかない
ん~わかんない
「一体何に気付けと言うのです?」
「もしかしてさっき横切った生徒の事じゃないでしょうね?」
さっき横切ったの?
二人に忙しくて気付かなかったんだけど
「おいおい、二年間あの高校に通ってアイツ知らないって……どんだけ周りに興味示さないってかイチャイチャしてんだ忌々しい」
ん?最後の方聞き取れなかったけどなんて言ったのかな?
「いいから早くさっきのが誰なのか教えなさい!そんなに有名ですの!」
「そうよ!早く言いなさいこのボンクラ!」
「何で理不尽に罵倒されなきゃいけないんだよ、はぁ…いいか?アイツは九十九絶月って言ってだな、ここらの不良を一人で潰した伝説を残してる不良なんだぞ?しかも、ソイツに喧嘩を売ったら最後、誰一人五体満足には帰ってこれない上精神が恐怖で崩壊、アイツを見ただけで失禁する奴までいる、わかったか?」
千寛、それは何のアニメキャラなんだい?
「千寛、僕にはそんなキャラわからないや、千寛ほどテレビ見ないし」
「現実にいるっての!なんでわざわざ嘘言わなきゃいけないんだよ!」
いつもの意味不明な行動からだと思ったけどどうやら違うみたい
「お、クラス張り出されてる」
え?いつのまにか学校ついたの?
「いつも通りですわね、まぁ余計なのがいますが」
「余計なのって俺のことか!!」
「五月蝿いわよ!」
「………はい」
皆仲良いよね
後また皆と一緒のクラスだ!
バラバラにならなくて良かった
「それじゃ行くよ千寛、馨(かおり)、比奈」
「うーい」
「あ、待ってくださいまし晶!」
「晶待ちなさいよ!」
この時僕も皆もちゃんと見ていなかった
僕達のクラスに九十九の名があったことを
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