52人が本棚に入れています
本棚に追加
「自己紹介?」
あぁ、そうか・・・みんな初対面だもんな・・・
まさか僕の他に人がいたなんて最初は思いもしなかったけど・・・・
それにしても、多い。
軽く見ても10人は超えているのがわかる。
一体どうやってこれだけの人を連れ込んでしかも記憶を・・・・
「あ・・・・じゃあ私から・・・」
そう言って立ち上がったのは清楚そうな女性だった。
女性・・・・というより女の子という表現のほうが的確かな・・・・
「ツキミ マオです。・・・・すみません・・・名前以外は記憶がなくて・・・」
マオさんか・・・・覚えておかないと・・・・
まだ人がたくさん居て記憶するのが大変そうだ・・・
覚える前に自分から紹介したほうがいいか?
そう思って僕は立ち上がった。
「あ、じゃあ、次は僕が・・・キサラギ ルカです。
みんな記憶がないから自己紹介は名前だけでも充分だと思いますし、皆さんもどうぞ自己紹介を・・・」
そう言って僕は座った。
「ルカだなんて女の子みたいな名前ね?」
何人かのうちの一人が問い掛けた。
「どこだったかは忘れましたが、ルカが男性名の国があります。
そんなに特別な名前でもないでしょう」
上品そうな風格の女性がフォローしてくれた。
へぇ~・・・・そうなのか・・・
最初のコメントを投稿しよう!