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「おい・・・・なんだよ・・・」
やっと頭がハッキリしてきた。
何も思い出せない!
何も覚えてない!
「記憶・・・・喪失・・・!?」
いや待て、なんで僕は記憶喪失なんて言葉を知っているんだ?
そうだ落ち着け、これは記憶喪失なんかじゃない・・・・よく思い出せ・・・・・
まずは・・・・そうだ!名前だ!
僕の名前・・・僕の名前・・・・え~っと・・・・
「ルカ・・・・キサラギ ルカ」
そうだ、僕の名前はキサラギ ルカだ。
えっと・・・・あれ?漢字は思い出せない!?
「どうなっているんだよ・・・・」
よく見れば部屋も今まで見たことがない部屋だった。
記憶はないのにそれは分かる。
「綺麗すぎる・・・・」
部屋はまるで公開モデルルームのように一切の汚れや傷のない部屋だった。
お洒落に家具や壁、天上はチェス盤みたいにモノクロの色で飾られていたが、今の状況じゃ不気味さしか感じられない。
「だめだ・・・・名前以外なにも思い出せない・・・」
キサラギ ルカ・・・・うん、間違いない。
記憶はないけどこれは僕の名前だと確信は出来た
きっと・・・多分・・・・いや、必ず僕の名前だ。
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