春~SEASONS1~

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「見つけたっ」 また、見つかった。 …でも正確に言えば見つけ嬉しい気持ちになるのは、私の方だ。 やっぱり私は、咲哉が好きなんだ。 でも私は… 「あっち行ってよね…。」 素直になれない子何だろう…。 「また、素直じゃない…」 はい、素直じゃないです。 「うるさい、だいた…「咲哉っ」」 あっ…。 「おっ結亜、何か心愛は俺がウザいみたいだしじゃあ行くか!!」 …行かないで私の隣に居て… 「じゃあな、心愛。」 「心愛ちゃんまた、明日ね」 結亜ちゃん可愛くて羨ましいなあ私も貴方の立場になりたい。 私は作り笑顔で手を振った。 その時に桜の花びらがたまたま私の指の隙間に挟まった。 「こーこ!!」 それを切なそうに見ていた私を後ろから呼び止められる。 「あっ新…。」 私は力なく名前を言うと、新はため息をつき頭にポンっと手をおいた。 「こーゆー時は笑うべし」 っと言ってきた。 ごめん新、今は顔が麻痺して上手く笑えないや。 .
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