はじめに

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静岡に戻って1年が過ぎていた 月に一回東京へ遊びに行く以外は仕事か友達のBARで呑むのが 寂しさを紛らす手段だった… 29才夏の終わり 1人で呑むのが好きな私に友達が紹介してくれた店 《シルキー》 マスターと何人かの男性スタッフで営業されてる ボーイズ…スナック? 歌の上手なマスターの店に私は1人足を運んだ カウンターの中にはマスターと厨房に男性1人 私は友達の紹介で来た事を告げて座った 営業はじまってすぐのせいか 物静かだった… 呑まないと口下手なマスター 呑むと鬱陶しいマスター でも この業界長いのに染まる事ない不器用な人 【成瀬優流】のように色恋営業をしない そんなマスターの店は 私の全てを癒してくれる 安らぎの場所だった…
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