第一章

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――ガチャ 「あ、やっときたの?」 くー、と猫のように伸びをしているコイツは 和都 若葉。 いつもこの屋上でサボっているヤツ。 なんかいつの間にか仲良くなっていた。 「クロお前またサボりかよー。 よく単位とれてんな」 「…クロって呼ぶなよ。」 「いいじゃんかー、猫っぽいんだしよ~」 ヤーヤー、言い合っている二人は無視して俺は黙々とメロンパンにかじりつく。 これが俺の日常。 みんなで馬鹿みたいにはしゃいで楽しく過ごす。 平和で平凡だがそれでいいんだ。 なのにあの日俺の日常はガラリと変化した。
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