9人が本棚に入れています
本棚に追加
学校からの帰り道。
いつもなら生汰と一緒に帰るのだが今日は用事があるらしく、
俺は一人暗い道を歩いていた。
あーぁ、なんか俺空しいなぁー。
一人で帰るとかマジ寂しいヤツじゃん…。
なんか、雲行きも怪しいし…
雨降ってきたらヤダなぁ。
「クゥーン…」
ん?なんか今犬の鳴き声が…。
「クゥーン、クゥーン。」
…アッチか
少し歩いたところに街灯に照された段ボールが見えた。
「ワンッ!!」
やっぱりか。
そこには真っ黒の柴犬らしき犬がちょこんと座っていた。
「お前捨てられたのか?」
「ワンッ!!」
なんか返事をした感じに聞こえたが、………きっと気のせいだろう。
「しゃーねぇか、
1日だけ俺んちに泊めてやろう。
どうだ嬉しいだろ?」
「ワンッ!!」
「そうか、そうか。」
俺はその犬を抱き上げた。
最初のコメントを投稿しよう!