第二章

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学校からの帰り道。 いつもなら生汰と一緒に帰るのだが今日は用事があるらしく、 俺は一人暗い道を歩いていた。 あーぁ、なんか俺空しいなぁー。 一人で帰るとかマジ寂しいヤツじゃん…。 なんか、雲行きも怪しいし… 雨降ってきたらヤダなぁ。 「クゥーン…」 ん?なんか今犬の鳴き声が…。 「クゥーン、クゥーン。」 …アッチか 少し歩いたところに街灯に照された段ボールが見えた。 「ワンッ!!」 やっぱりか。 そこには真っ黒の柴犬らしき犬がちょこんと座っていた。 「お前捨てられたのか?」 「ワンッ!!」 なんか返事をした感じに聞こえたが、………きっと気のせいだろう。 「しゃーねぇか、 1日だけ俺んちに泊めてやろう。 どうだ嬉しいだろ?」 「ワンッ!!」 「そうか、そうか。」 俺はその犬を抱き上げた。
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