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ゲントーの学園のランチールームで食券販売機があるにも関わらず、カップラーメンを持参して、ラーメン♪ラーメン♪と連呼している『人』の少年こと日限零夢が、涎を拭かずに待っていた。
今日、日限はとても不幸だった。獣人の学校が楽しみで、夜も眠れず、9月1日、つまり夏休みが終わってからの1日目に寝坊をしでかし、大好きなラーメンを、食べれずに学校にもうダッシュできて、いまここにいる訳である。
「ラーメンを抜いちゃうとはね~俺としたことが」
結城はラーメンを欠かすことは不幸として捉えられるほど毎日1食ラーメンを欠かしたことのないため少し動揺していた、しかしちゃっかりカップラーメンを持ってきており食堂にいる訳だが、獣人と人の学校は少し違うらしく、人は50分授業の8時30分からだが、獣人は30分授業の9時30分スタートなので、いまに至る訳だ。
「ラーメン♪はぁ~♪ラーメン早くできないかなぁ~♪」
うっとりとした表情でラーメン(カップ)を見つめていた。
すると、突然
「きゃっ!」
可愛らしいが怯えが混じった女の子の声が聞こえた。
「今のは…?」
女の子の悲鳴を聞き、すぐに悲鳴の聞こえた人だかりの方へ向かっていった
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