はじまり

3/6
前へ
/61ページ
次へ
下に降りると全員が青田先生のまわりに集合していた。 「お前ら攻める気持ちが足りねーぞ!!それじゃあ相手にボールとられっぱなしになるぞ。ちゃんとやれ!!!!」 「「はい!!!!」」 「今日はこれで終わりにするけど明日これ絶対なおさねーとダメだからなぁ!?」 「「はい!!!!」」 真由は海羅に向かって小声でしゃべった。 「今日いつもより青田先生こわいね。」 「でも、顔かっこいい…」 海羅が少しにやけながら言った。 「あんたはストーカーか。」 「うふ♪」 「じゃあ今日の練習は終わり。」 「気をつけーっ、礼!!!!」 「「ありがとうございましたーーっ!!!!!!」」 すると忍は海羅の近くまで来てこう言った。 「今日一緒に帰れる?」 「え?帰れるけど、途中までまゆりんと一緒だよ?」 「いいよ、うん。」 「じゃあ玄関で待ってて!」 海羅が笑顔で言った。 「うん。」 照れながら忍は答えた。 「桜木とー…伊藤、ちょっとこい。」 「「はい。」」 …ドキッ なに言われるんだろう? 私たちは青田先生に呼ばれて、そこに集まった。 「今週の土日の大会さー、誰が一番シュートいれたか見ててくんね?」 「あ、はい。わかりました!」 「じゃあそれだけだから、気をつけて帰れよっ?」 「「はい、さよならー!」」 それだけの会話だったけど海羅は嬉しくてにやけてしまった。 「何にやけてるのさ!」 真由に小声で言われた。 「呼ばれたの嬉しくてにやけちゃった♪」 「幸せそうでいいねぇ、分けてほしいわ。」 私たちはその場を離れた。 .
/61ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加