重奏

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…─どの楽器においても技術が全てだ。 上手くなくては話にならない─… ずっとそう思っていたのに… いつからだろうか…その考えが間違いだったと気づいたのは… 「…考えるまでもないな。」 そう、君に出逢ってからだ。 お世辞にも上手くはないその音に、 いつも一生懸命なその姿に、 楽しそうに笑うその表情に… 心を奪われていった。 「…君の隣で一緒に弾いていいだろうか。」 君のその音色に僕の音色を重ねて─…。
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