第一章~血の雨を降らせる男~ 【出逢い】

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“収穫祭”  夏の鬱陶しい暑さが過ぎ、瑞々しい作物が育ったことを祝う祭りだ。  来年もまた無事にこの日を迎えられるようにと願い、民は歌う。 「まぁ、ようは飲んだくれの日ってことだ。おっとレイン、急げ。パレードが始まるとまた人が増える」 「わかった」  一体どこからやってくるのか。  決して狭くはない城下町のメインストリートは、動けなくなるほどに人があふれていた。 .
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