Prologue~星銀の乙女~ 【哀しみの雨】

5/5

94人が本棚に入れています
本棚に追加
/937ページ
 堪らず膝を落とす国王。  彼もまた、新しい生命の誕生を心待ちにしていた。  ……いや、誰よりも待っていた。  初めての、自身の子の誕生を。  歓喜に満ちていたウェールズ国には、たちまち暗雲がたちこめ、止まる事を知らぬ滴は大地を濡らす。  銀色に輝く星の涙が、ウェールズ国を濡らしていく―――。 .
/937ページ

最初のコメントを投稿しよう!

94人が本棚に入れています
本棚に追加