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私が春さんと吉兵衛さん(元閻魔様)の所に住み始めて3ヶ月がたった
傷はだいぶ癒え、軽くなら走り回れる程だ
その間に分かった事がある
1、なぜか知らんが此所は戦国時代だと言う事
2、自分が幼児体型になってしまっていると言う事
3、私の瞳は右と左と違うと言う事
4、春さんと吉兵衛さんは夫婦だと言う事
5、2人は私を本当の娘のように思ってくれていると言う事
春さん達に悪いから、そろそろ仕事を見つけなきゃなぁーと幼児体型で考える
回りから見たら、良くて健気なイイ子、悪くて爆笑の種だろう
ちょうど通り掛かった吉兵衛さんの袖をクイッとひく
「ん?利音、どうした?」
『お仕事したい』
「仕事?子供は遊ぶのが仕事だ!傷が大丈夫なら、外に行って遊んでくるといい」
吉兵衛さんは優しく笑いながら私の頭を撫でる
……何か恩返ししたいのに
プクッと頬を膨らめていると、春さんが近付いてきた
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