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警察と救急車が到着したのはばあちゃんが死んで20分くらいたったころだ。
ほんの少し前まで一緒に晩飯を食べていたばあちゃんがあっけなく逝った。
その夜は何もする気力もなくなり父親が帰ってくる前に床についた。あとは弟が色々と対応をしてくれていた。
嫌な兄貴だ。
その晩、前と同じ夢をみた。
青白い霧が立ち込める場所にベンチに腰掛ける鼻の長い爺さんと、ベンチの横にこの間には見なかった銀髪ロングのお姉さんが立っていた。
鼻の長い爺さんは手のひらの上空であの青いタロットカードを浮かべて何か言っている。だが俺には何も聞こえない。
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