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扉の前にもう着いてしまった。
落ち込んでるところを見せてしまったら心配させちゃうかもしれないなぁ。
てなことで隠しますか…
「ただいま!」
「お帰りリオン。まっていたよ。さぁ、それを渡しなさい」
拾ってきた指輪とイヤリングを渡した
「汚れてしまったな…。よし、リオン。ちょっとリミッターを買いに行こうか。
俺は汚れてしまったのをつけたくないのでね。」
俺のせいで汚しちゃったんだよな…
そんな嫌味ったらしく言わなくてもいいのに…いや、俺が悪いんだけどさ?
思わず顔から笑みが消えてしまった。
いけない…
「あ、リオンのせいで汚れたとか言ってるんじゃないからな!!
それに取り替えるにはいい時期だったんだよ。うん。」
そんな俺の顔を見てしまったのだろう。
父さんは誤解を解こうと弁解をしていた。
「お父さん、本当にごめんなさい」
「だから違うんだって!!
ほら、もう良いから行くよ!
転移!」
「ぁ…」
またしても転移を使われてしまった。
光が俺を包み込んで不思議な感覚が体中を駆け回る。
それにしても…いい両親を持ってしまったな。
いつか恩返しがしたいよ。
そのためにも、俺の持ってるチートを有効に使わなければ。
与えて貰ったのでは無く、望んで貰ったものなのだから尚更ね!
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