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要するに、カトリック系の神学を専攻させている高校なのだ。
生徒や教師にも敬虔なキリスト教徒が多いらしく、その人たちの為に、右側の部活棟の裏には礼拝堂が建てられている。
そこでは、毎週日曜日にミサが行われているらしい。行ったことはないが。
ふと腕時計を見ると、長針は大分八時寄りになっていた。
そろそろ、教室へ行くべきだな。
僕は、もう葉ばかりになってしまった桜を見やりつつ、教室へと足を向けた。
φ
僕が一年三組の教室のドアをあけると、既に何人かの生徒が中で騒いでいた。
まぁ、今日は月曜日。きっと、週末の出来事ででも盛り上がっているのだろう。
自分の席へ向かおうとしたら、途中で知り合いに捕まった。騒いでいたうちの一人だ。
「よぉっす、竹原ー。今日も普通な顔してんなー」
「ほっといてくれ」
話し掛けてきたのは、クラスで一番……良く言えば元気のある女子だった。
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