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パソコンにかじりつく雪菜はまず噂を思い出すことから始めた。
一時間が過ぎようと三時間が過ぎようと雪菜はその場を動こうとはしなかったのだ。
「あー、もうわかんない」
とうとう根を上げたのは夜中の2時を回った頃だった。
7時間程、トイレ以外は全てパソコン前で過ごした雪菜は左右の腰を捻り、間接に音をたてた。
思い付く限りのワードを全て入力したものの一向にヒットせず、それどころか一件もヒットしなくなってしまった。
「もう寝なきゃ…」
色々と考え過ぎて頭痛までしてきたようだ。
日付も変わってしまった今日はまだ登校日だしと雪菜はパソコンの電源を落とし、眠りについた。
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