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この胸が踊るような気持ちを理沙に伝えたかった。
しかし、情報屋を見る事ができたという事、内容、検索ワードを話す事は禁じられている。
これだけの情報サイトだ。
雪菜が理沙に話してしまえば簡単にその情報は情報屋に流れ、罰を受ける事になるだろう。
その罰も強制退会の後、罰金をと明記されていた。
雪菜にとって11万5千500円は痛い現金であった。
これ以上現金を要求されてはたまらないと言ったところだ。
いくら親友と言えど、これだけは理沙に言うことはできない。
しかし、理沙もまた翔に思いを寄せるライバルなのだ。
皆が知らない翔の情報を雪菜だけが知っていると思うと優越感に浸らずにはいられなかった。
「今日はこれくらいかな…」
初日にあまり大量の情報を得てしまっては今後の楽しみがなくなってしまうと雪菜は情報屋を閉じた。
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