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「難しい…かなぁ?」 「難しいよー!!私当てられたらわかんないもーん」 「そっか」 二人顔を見合わせてクスクス笑う。 理沙は決して頭のいい方ではない。 寧ろ成績は後ろから数えた方が早い程だった。 それでも本人は全く気にする様子も恥だと思う素振りも見せない。 とは言え、以前は雪菜も理沙と大差はなかった。 翔を意識するようになってから二人の成績に大きな差がついてしまったのだ。 「期末テストどうすんの?」 「わかんない…」 「赤点とったら進級できないよ?」 後わずか何ヵ月で1年最後の期末テストがある。 こればかりはいつものようにグダグタやるわけにもいかないだろう。 「雪菜、また教えて?」 「私だってそんなにできる方じゃないの」 「そんなー」 自分だって猛勉強しなければまともな成績がとれないというのに理沙の面倒を見ている場合ではなかった。 こっちが教えてもらいたいくらいだと雪菜は思った程だ。
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