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「見つける方法として何があるの?」
「インターネットの検索機能で検索するみたいですよ。全部で5つのワードを順番を間違えずに入力すると、サイトに繋がるみたいです」
「5つのワード?」
「はい。一つは情報屋、一つは秘密、契約…だったかな?」
雪菜は、初めてりさと情報屋の会話をした時と同じようなやりとりを、今度は理沙側の立場で間宮に話した。
どうせ見つけられっこない。
そう思ったのだ。
自分があんなにも苦労してやっと見つけた情報屋を、努力嫌いの間宮が根気よく探すなどと思えなくても何ら不思議はなかった。
「…気が遠くなるような作業ね」
「そうですね。本当に存在するなら、運営側もリスクが高いですからね」
なんて運営側の気持ちにまでなって言ってみる。
雪菜は、気分が良かった。
間宮のこの頭の悪そうな顔が、絶句に染まるのを想像すると、何ともおかしかったのだ。
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