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妙に早口なおばさんの質問についていくだけでも必死だと言うのに挙げ句しゃべっている内に切られたのだ。
確かに雇ってもらいたいのはこっちだけど…
どうにも府に落ちないが立場上仕方がないと携帯電話を閉じた。
何も一方的に断られたわけでもなく、高校生とわかっていて面接をしてくれるというのだからありがたいと思わなければいけないと雪菜はプラスに考えた。
「ここが受かれば嬉しいんだけどな…」
たった今電話した居酒屋は雪菜の家から自転車で15分くらいの所だった。
学校と雪菜の家からは3駅離れているため安心ではある。
理沙も3駅と言っていたが、理沙の3駅とは逆側だった。
つまり理沙は家から6駅も離れていると言うことになる。
通うのも大変そうだが、学校から直行すれば電車で10分ちょっとといったところだった。
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