バレンタイン

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その音に驚いたクラスメートの何人かが私達に視線を向ける。 でも、千尋は余裕の様子で私に視線を向け続ける。 「腹減った。」 「朝ご飯食べてきたんじゃないの?」 「食った。」 「じゃあ、まだ良いでしょ。」 クスリ、と笑うと千尋は私の鼻を軽く摘まんだ。 「でも、甘いもんは別腹なんだろ?」 からかうような口調でそう言うと千尋は私の目を覗き込む。
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