バレンタイン

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私の呟きに2人は口々に言う。 「美樹ちゃんは先輩がチョコ貰っても平気?」 「別に私は気にしないけど。もっと高価なものとか貰ってるし。」 鼻で笑った美樹ちゃんは本当に気にしていないようで、それは先輩に愛されているという自信から来るんだろうと思った。そう考えると私は自信がないんだろうか。 「また黙った。」 美樹ちゃんは視線を下げた私に気が付き、呆れた声で言う。 「朔ちゃんは初めての彼氏だし、矢野君が物凄くモテるから気になっても仕方ないよ。でも、黙ってないでちゃんと伝えた方が喜ぶと思うから後でしっかりとアピールしなよ。」 「何を?」 戸惑った私に凛ちゃんがダメ出しをする。
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