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「そうなんだ…」
別にプレゼントを渡すだけだから構わないのだけれど、美樹ちゃんや蓉子ちゃんがバレンタインデーの予定を話しているのを聞いていたからか自分も勝手に千尋と出掛けられるとでも思っていた。
でも、一瞬でそんな考えを打消し千尋に笑いかける。
「じゃあ、放課後一緒に帰る時にチョコ渡すね。」
いつもの調子で話したつもりだけれど、千尋は鼻の上に皺を寄せた。
「バイトまで時間あるし、一緒に店に来いよ。」
「あ~…店は遠慮しとく。でも、時間があるならお茶でもしたいかなと。」
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