第一章◇紐の力

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「愛乃!!!」 ハァ…またか…。 『お母様どうされましたか?』 「愛乃はまた剣道の大会で優勝したのですか!?駄目だと言っているでしょう!!」 バチンッ 『朝っぱらから顔を打たなくてもいいだろうに。』 一人の美形男子は今時のイケている格好をして打たれた頬に手を当てている。 「あ、野村様だわ!!」 「王子様が来たわ!!!//」 「野村だ…。 今日も可愛いな//」 『おはよ。』 「「「キャーーっ」」」 朝から元気だな。 つか“王子様”ってなにさ。 野村と言われた男は重いため息をつくとスタスタと “桜華大学”へ入っていった。 ・
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